子どもをベビーカーに乗せ、スーツケースも運びたい。旅行の準備では、「乗れるスーツケースにまとめられたら」と考えますよね。ただし、ベビーカー代わりとして紹介される商品でも、赤ちゃんから使えるとは限りません。 対象年齢に加え、乗車姿勢や使える場所の条件が選び方を左右します。
先に結論をいうと、子どもに必要な乗車条件を満たせない場合は、ベビーカーを使う計画が基本です。乗れるスーツケースは、年齢・体重・利用場所が合う場合の候補にしましょう。併用するなら、自己流で連結するより、空港で預ける荷物と搭乗口まで必要なものを分けるところから考えると整理できます。
- 年齢・乗車姿勢・利用場所による使い分け
- 容量と機内持ち込み条件を合わせた商品比較
- 指定外の連結やハンドルへの荷重を避ける判断
- 預け入れ・貸出・到着後まで含めた旅行準備
スーツケースをベビーカー代わりにする前に知りたい選び方
「乗れる」「一体型」でもベビーカーと同じ用途とは限らない

まず分けたいのは、「子どもが乗れる荷物入れが欲しい」のか、「ベビーカーに必要な機能を残したい」のかです。前者なら乗れるスーツケースが候補になりますが、後者は“ベビーカー代わり”という紹介文だけでは判断できません。商品の注意事項まで含めて、予定している使い方が認められているかを見る必要があります。
例えばマイクロ ラゲッジ イージーは、公式紹介でベビーカーとしても使えると案内されています。一方、公式販売ページでは、安全性を保証する移動用の乗り物ではなく、玩具・アイディア商品という位置づけです。長距離走行用ではなく、平らな路面を想定しているとも明記されています。
「旅行中ずっと子どもを乗せて移動する」という計画には、この制限が大きく関わります。
また、同商品は子どもが自分で走行中の姿勢を保てない場合、転落のおそれがあるとしています。そのため、眠ったときまでベビーカーと同じように使えると考えるのは避けたいところ。荷物を一つにまとめられる魅力と、子どもに必要な姿勢を支えられるかは、別々に判断しましょう。
乳児用として探しているなら、まず対象月齢と乗車条件に直接答える製品を選ぶことが先です。
対象年齢と耐荷重は両方を見る
乗れるスーツケースを選ぶときは、年齢だけ、体重だけで候補を決めないことが大切です。キッズトラベルの公式FAQは、商品ごとに対象年齢と耐荷重を定めています。同じブランドでも条件が違うため、「キッズ用だから今の子どもに使える」とは判断できません。
具体例として、キッズトラベルキャリー 折りたたみタイプは3〜12歳が対象で、耐荷重は荷物込みで50kgまでです。ここでの50kgは、子どもの体重だけを見ればよい数字ではありません。収納する荷物も含む条件なので、容量いっぱいに詰めたい家庭ほど、年齢と併せて荷物の重さも選択条件になります。
マイクロ ラゲッジ イージーの公式紹介では、対象年齢は36か月、耐荷重は20kgまで、操縦できるのは大人のみと案内されています。さらに販売ページには、自分で走行姿勢を保つという条件があります。対象年齢に達したことだけで利用を決めず、こうした乗り方の条件まで見る必要があります。
キッズトラベルのFAQも、耐荷重が安全性を100%保証するものではないと明記しています。数字は候補を絞るための条件であり、どの場所でも、どんな姿勢でも乗れるという保証ではありません。
購入時には商品名を省略せず、対象モデルの年齢・荷重条件と注意事項をひとまとまりで読むと、シリーズ内の取り違えを防ぎやすくなります。
荷物をまとめたいなら容量と持ち込み条件で比べる

年齢と用途が合ったら、次は「旅行の荷物をどこまで入れたいか」で比較しましょう。キッズトラベルキャリー 折りたたみタイプは65L、マイクロ ラゲッジ イージーは22Lです。収納容量には違いがありますが、本体重量はいずれも4kgと案内されています。
容量が小さいほうが、そのまま軽いとは限らない点も見ておきたいですね。
| 比較項目 | キッズトラベルキャリー 折りたたみタイプ | マイクロ ラゲッジ イージー |
|---|---|---|
| 対象年齢の案内 | 3〜12歳 | 36か月。操縦は大人のみ |
| 耐荷重 | 荷物込み50kgまで | 20kgまで |
| 収納容量 | 65L | 22L |
| 本体重量 | 4.0kg | 4kg |
| 折りたたみの特徴 | ハンドル・足置きを折りたためる | 折りたたむと2輪のスーツケースとして使える |
| 機内持ち込みの案内 | 仕様表は「不可」。同じページのTSAロックの説明には「アメリカ路線の機内持ち込み基準に対応」とあり、販売元と利用する航空会社への確認が必要 | 航空会社の規定による |
| 選ぶ際の重点 | 収納量と機内持ち込み可否の確認、預け入れも想定した旅程 | 平らな路面・長距離走行用ではないという用途条件 |
荷物を多くまとめることが目的なら65Lという容量が比較材料になります。ただし、折りたたみタイプは仕様表で機内持ち込みを「不可」とする一方、同じ商品ページのTSAロックの説明には「アメリカ路線の機内持ち込み基準に対応」とあり、記載が食い違っています。
飛行機を利用する場合は販売元と利用する航空会社に確認し、預け入れも想定して計画しましょう。「折りたためる」という言葉だけでは、機内に持ち込めるかは判断できません。一方、22Lの商品で旅行の荷物が収まるかは、持参品次第です。
別のスーツケースも必要なら、荷物を一つにまとめるという目的に合うかを考え直せます。
比較する際は、キッズトラベルの折りたたみタイプとマイクロ ラゲッジ イージーの公式販売ページのように、具体的な商品までそろえて見るのがおすすめです。似た名前の商品や別仕様の数値を混ぜず、自分が買う商品の容量と用途を基準にしましょう。
キッズトラベルキャリー 折りたたみタイプ を探す
使える場所と乗り方が旅程に合うかを確かめる
乗れるスーツケースの候補が決まったら、実際に乗せたい区間とメーカーの注意事項を照らし合わせます。マイクロ ラゲッジ イージーの販売ページは、公道での走行をやめること、坂道での走行を控えることを案内しています。
平らな路面を想定し、長距離走行用ではないため、街歩き全体の移動手段として期待すると、商品の想定用途から外れてしまいます。
キッズトラベルの公式FAQでは、車両との接触、出しすぎたスピード、階段や段差への注意に加え、子どもが乗っている間は保護者が必ず近くで安全を確保するよう案内しています。
乗れることを理由に、子どもだけで移動させられるとは考えないようにしましょう。
折りたたみタイプには、部品ごとの注意もあります。公式FAQによると、折りたためるハンドルと足置きは通常タイプより耐荷重が小さく、一つのハンドルや足置きへの過度な荷重、立ち乗りなどをしないよう求めています。
本体の「荷物込み50kgまで」という数値を、足置きにも同じようにかけてよい重さと解釈してはいけません。
選ぶ基準は「どれだけ長く乗れるか」だけではなく、旅行で必要な使い方が認められているかです。寝たときにも使いたい、坂道を含む移動に使いたいなど、目的に合わない条件があれば、その商品だけでベビーカーを置き換える計画は見直しましょう。
スーツケースとベビーカーを一緒に運ぶ方法と飛行機のルール
ベルトで自己流に連結する運び方は避ける
ベビーカーとスーツケースを一緒に運ぶとき、「ベルトでつなげば手が空くのでは」と考えるかもしれません。ただ、ベルトで物理的につながることと、ベビーカーのメーカーが認めた使い方であることは別です。自己流の連結を、旅行の標準的な運び方として採用するのは避けましょう。
コンビはベビーカーの安全な使いかたで、出荷時に取り付けられた部品と同社指定の部品以外を使用しないよう案内しています。指定外の仕様への変更は、破損・故障や思わぬ事故につながるおそれがあるためです。コンビ製品を使う場合、汎用のベルトが販売されていることだけを、連結してよい根拠にはできません。
同社は、カゴ以外に荷物を載せたり、ハンドルに荷物をつるしたりしないことも明示しています。不安定になって転倒し、子どもが落下するおそれがあるほか、ハンドルへの過度な荷重は破損・故障の原因になります。運ぶ物を減らすために、ベビーカーのハンドルへ荷物をまとめる方法も選ばないようにしましょう。
空港では預け入れと貸出ベビーカーを組み合わせる


飛行機を使うなら、自分のベビーカーを機内に持ち込む方法のほか、カウンターで預けて空港の貸出ベビーカーに切り替える方法があります。ANA国内線は、自分のベビーカーを原則として搭乗手続き時に預かり、カウンターから搭乗口までは空港用の貸出ベビーカーを利用するよう案内しています。
ANA国内線では、お客様自身が使用する折りたたみ式ベビーカーは無料で預けられます。ここで無料なのは、条件に該当するベビーカーの預かりです。子どもが乗れるスーツケースまで同じ区分で無料になると決めつけず、一体型や乗用キャリーの扱いは、具体的な商品を示して航空会社に問い合わせる必要があります。
貸出ベビーカーは、お手伝いが必要なお客様専用カウンターで申し出て、搭乗口まで利用できます。ただし、月齢によって使えない場合があり、対象年齢と注意事項は本体に記載されています。台数にも限りがあるため、「空港に着けば必ず借りられる」という前提にはしないことが大切です。
機内持ち込みはサイズだけでなく個数と総重量も確認
コンパクトなベビーカーでも、スーツケースと両方を一人分の持ち込み枠に入れられるとは限りません。ANA国内線は、ベビーカーを持ち込む場合、身の回り品のほかに別の機内持ち込み手荷物を持ち込めないと案内しています。ベビーカーとスーツケースがそれぞれ規定サイズでも、個数の条件が残ります。
| ANA国内線の確認項目 | 条件 |
|---|---|
| 個数 | 機内持ち込み手荷物1個と身の回り品1個 |
| 総重量 | 両方を合わせて10kg以内 |
| 100席以上の機内持ち込み手荷物 | 3辺の和115cm以内、かつ55×40×25cm以内 |
| 100席未満の機内持ち込み手荷物 | 3辺の和100cm以内、かつ45×35×20cm以内 |
| 身の回り品 | 40×30×20cm以内。前の座席下に収納 |
| 寸法に含む部分 | キャスター・ハンドルを含む |
ベビーカーについては、折りたたみ時のサイズが規定サイズを下回る場合のみ持ち込み可能です。搭乗口の改札機を通る前までに折りたたみ、ケースへの収納も準備します。専用ケースがない場合には、手荷物用ビニール袋の案内があります。
折りたたんだ後は乗せたまま進めないため、その場面まで含めて荷物の分担を考えましょう。
以上はANA国内線の規定です。コードシェア便は運航会社のルールが適用され、規定サイズ内でも客室に収納できない場合は預かりになることがあります。商品の「機内持ち込み対応」という表示だけで決めず、搭乗する便の条件と、ベビーカーを含めた持ち物全体で判断しましょう。
大人一人の旅行は到着後の移動まで決めておく


大人一人で子どもと旅行する場合は、出発空港だけでなく、到着後にどのベビーカーを使うかまで決めておくと計画がつながります。ANA国内線では、到着後に貸出ベビーカーを使いたい場合、搭乗当日に出発空港の係員へ知らせるよう案内しています。到着してからのことも、出発時に伝えておく流れです。
ただし、貸出には月齢と台数の制限があります。出発時も到着時も、希望どおり使えることを保証する案内ではありません。
自分のベビーカーを預ける計画と、貸出を希望する計画を分けて整理し、子どもの月齢も含めて係員に相談しましょう。
また、ANA国内線には、大人1名で旅行し、3歳以下の子どもを1名以上同伴する場合のエアポートサポートがあります。出発空港ではチェックインカウンターから搭乗ゲートまで、ラウンジ利用対象者はラウンジまでの案内です。利用には出発24時間前までの電話予約が必要です。
このサポートは、手荷物の運搬や子どものケアを目的とするサービスではありません。「スーツケースを運んでもらえる」と考えて荷物量を決めないようにしましょう。
乗れるスーツケースを買うか迷ったときも、まず子どもの利用条件、次に荷物の収納量、最後に空港で預ける・持ち込む流れをそろえると、何を持って行くべきかが見えてきます。
スーツケースとベビーカーの選び方・運び方まとめ
この記事のまとめです。
- 「ベビーカー代わり」という紹介だけで、乳児用や長距離移動用と判断しない
- 対象年齢と耐荷重に加え、自分で乗車姿勢を保てるかなどの条件も見る
- キッズトラベルキャリー 折りたたみタイプは3〜12歳、耐荷重は荷物込み50kgまで
- 65Lの折りたたみタイプは、仕様表の「機内持ち込み不可」とTSAロック説明の「アメリカ路線の機内持ち込み基準に対応」が食い違う。販売元と利用する航空会社に確認し、収納量と預け入れも想定した計画を合わせて選ぶ
- マイクロ ラゲッジ イージーは平らな路面を想定し、長距離走行用ではない
- ベビーカーの自己流の連結を避け、対象メーカーが認めた部品・使い方を基準にする
- ANA国内線は、自身が使用する折りたたみ式ベビーカーを無料で預かる
- ANA国内線でベビーカーを持ち込む場合、身の回り品以外の別の手荷物は持ち込めない
- 機内持ち込みは便のサイズ条件、個数、総重量を一緒に確認する
- ANAの到着後の貸出希望は出発空港で伝える。貸出には月齢・台数の制限がある
- ANAエアポートサポートは対象条件と事前予約があり、荷物運搬や子どものケアを目的としない
参考にした情報
- キッズトラベル 折りたたみタイプ|大容量!子どもが乗れるキャリーケース – キッズトラベル公式
- お子様(幼児・小児)の手荷物、ベビーカー・車いす(国内線)|国内線|ANA
- 小さなお子様連れのお客様 (国内線)|ANA
- ベビーカーの安全な使いかた|コンビ株式会社 ベビーカー、チャイルドシート、ベビーラック
- マイクロスクーター
- キッズトラベルは何歳から使えますか? – キッズトラベル公式
- よくある質問(FAQ)|購入・使い方・保証まで徹底解説 – キッズトラベル公式
- マイクロ ラゲッジ イージー ★割引価格は9/30まで!★ – 16ヶ月〜5歳 |キックボード、キックスクーター|マイクロスクーター・ジャパン
- 機内に持ち込めるサイズとルール|国内線|ANA









