双子のチャイルドシートは、1人に1台、合計2台を用意するのが基本です。選ぶ順番は、まず車の取り付け可能な座席を確かめ、次に2台を設置したときの操作スペースを見ること。そのうえで、車内での乗せ降ろしや長期使用を重視するか、シートごと車外へ持ち出す使い方を重視するかを考えます。
双子だから特定のタイプが必ず合うわけではありません。車と毎日の移動に合う組み合わせを探しましょう。
- 双子それぞれの体格に合うチャイルドシート2台の準備
- 取り付け可否と回転・同乗スペースの確認
- 長期使用型と持ち運べるタイプの使い分け
- 本体2台・必要な別売品・買い替えを含む予算
双子のチャイルドシートは2台の配置と車への適合から選ぶ
1人1台を用意し、新生児もそれぞれの体格で選ぶ

「双子用」を探すときは、2人を一緒に乗せるシートではなく、それぞれの赤ちゃんに合うシートを2台選ぶと考えるとよいでしょう。カトージも双子向けの案内で、人数分のチャイルドシートを準備するよう説明しています。2台分をそろえることと、2人それぞれが製品の使用条件に合っていることは、どちらも必要です。
「新生児から」という表示だけで決めず、対象身長と体重の条件まで見てください。例えば、後で紹介するJoieのアイ・スナグ 2(レイブン)は身長40〜75cm、体重2.5kg以上・13kg以下。新生児の時期でも、この範囲に合うかを1人ずつ確かめる必要があります。
同じ日に生まれた双子でも、片方の条件確認をもう片方の代わりにはできません。
長く使える製品でも、成長後まで同じ取り付け方が続くとは限りません。エメラルド360プロは対象身長40〜150cmですが、身長の区分によって固定方法が変わります。購入時は「何歳頃まで使えるか」に加え、いまの2人に必要な使い方が車側で可能かを先に見ましょう。
乳児用は後部座席へ。左右・中央・3列目を一律に判断しない
双子の顔が見えるよう、1台を助手席に置きたくなるかもしれません。しかしJAFは、助手席のエアバッグが開くとチャイルドシートや子どもを圧迫したり、傷つけたりする危険を説明し、乳児用は後ろの座席へ取り付けるよう案内しています。まずは、後部座席で2台の取り付け場所を検討しましょう。
後席の左右に1台ずつ置く配置を考える場合も、左右それぞれの適合確認が必要です。「後部座席ならどこでも同じ」ではありません。JAFは、後席中央では座席の形やシートベルトの構造によって正しく取り付けられない場合があると注意しています。
大人の席を空けるために片方を中央へ寄せる案も、幅が収まるだけでは決められません。
軽自動車・コンパクトカーは幅だけでなく前後の空間も見る

軽自動車やコンパクトカーに2台載るかは、車の分類だけでは答えを出せません。カトージは、車内が狭い場合には2台を設置できなかったり、取り付けられても扱いづらくなったりする可能性を挙げています。最初に照合するのは車種・年式・型式と取り付け予定の座席。その次に、製品の幅や奥行きを見ます。
横に2台が収まることだけに注目すると、前席との関係を見落としがちです。例えば、トヨタのアクア「2026年3月〜」の取扱説明書には、運転席との干渉で正しく取り付けられない場合の配置変更や、助手席と干渉させないための調整について記載があります。
これはその車両の説明ですが、双子で2席を使う計画では、前席との関係まで調べる必要があることがわかります。
ISOFIX対応という表示も、それだけで全座席への取り付けを保証するものではありません。カトージは、同一型式の車でも製造時期や仕様で対応が異なる場合があると説明しています。
2台の回転と、間に座る大人のシートベルトを別々に確認する
回転式を選ぶなら、設置した状態と回転させる途中の両方を見ることが重要です。カトージは、2台を並べると回転させられなくなる場合があると説明しています。マキシコシも、車種や製品サイズによって2台が車内側で干渉し、同時に回転できないケースを紹介しています。
1台だけの試着では、双子で使うときの操作を判断しきれません。
また、「2台の間に大人が座れるか」は、すき間の広さだけの問題ではありません。アクア「2026年3月〜」の取扱説明書は、隣席の乗員の体やシートベルトがチャイルドシートと干渉し、ベルトを正しく着用できない場合には、ほかの席を使うよう警告しています。
大人が中央に座る計画なら、実際に座れるかに加え、ベルトを正しく着用できるかを車両の説明書に沿って確かめます。
試着時には、2台を取り付けた状態での回転、前席との関係、同乗する大人の着座をひとまとめに見てもらうと、購入後の配置を具体的に検討できます。製品の幅から残りのすき間を計算するだけで、「大人も座れる」「両方回せる」と結論づけないようにしましょう。
双子のチャイルドシートを使い方・製品仕様・費用で比較する
長く使う回転式と、持ち運べるタイプの使い分け
車内で毎回赤ちゃんを乗せ降ろしする使い方なら、回転機能と長く使える範囲が比較の軸になります。一方、車からベビーカーや自宅への移動を重視するなら、取り外してキャリーとして使えるタイプも候補です。双子では乗せ替えの動作も2人分になるため、どの場面の作業を減らしたいかで選ぶ方向が変わります。
| 比較する使い方 | 重視する点 | 購入前に残る確認 |
|---|---|---|
| 車内での乗せ降ろしを中心に、長く使う | 回転やスライド、成長後までの対応範囲 | 2台の操作時の干渉、成長段階ごとの固定方法 |
| シートごと車外へ持ち出す | 本体重量、キャリーとしての使い方 | 使用できる身長・体重の上限、取り付けに使うベース |
| ベビーカーとの乗せ替えを減らす | トラベルシステムへの対応 | ベビーカーとベビーシートの具体的な対応関係 |
トラベルシステムは、対応するベビーシートをベビーカーへ取り付けて使う仕組みです。ただし、対応する組み合わせが前提になります。アイ・スナグ 2(レイブン)の公式説明も「Joieの対応ベビーカー」としており、任意のベビーカーへ取り付けられるという意味ではありません。
双子用ベビーカーをすでに決めているなら、その製品に希望のシートを2台取り付ける構成が認められているかまで、メーカーへ照合しましょう。
長期使用と回転・スライドを重視するならエメラルド360プロ

マキシコシのEMERALD 360 PRO(エメラルド360プロ)は、対象身長40〜150cm、年齢目安は新生児〜12歳頃のモデルです。成長に合わせてチャイルドシートモードからジュニアシートモードへ切り替えるため、長く使うことと、車内での乗せ降ろし機能を両立したい家庭の候補になります。
特徴は360度回転に加え、シートをドア側へ引き出せるスライド機能です。メーカーの双子向け説明では、一方を回転・スライドさせて間の空間を確保し、もう一方も操作する使い方を紹介しています。ただし、これはすべての車で同じように使える保証ではありません。
スライドはチャイルドモード時の機能なので、「12歳頃まで、すべての機能を同じように使える」とは捉えないでください。
固定方法にも区分があります。身長40〜105cmではISOFIXとサポートレッグ、100〜150cmではISOFIXと車のシートベルト、またはシートベルトのみ。新生児期からシートベルトだけで取り付けられる製品ではありません。
ベースメントは本体一体型で、別途購入は不要です。仕様と車種適合への案内は、マキシコシ公式製品ページから確認できます。
持ち運びを重視するならアイ・スナグ 2。寸法は使用状態もそろえて比較
Joie ベビーシート アイ・スナグ 2(レイブン)は、品番38634、本体重量3.3kgのベビーシートです。対象は身長40〜75cm、体重2.5kg以上・13kg以下。長期使用型とは対応範囲が異なるため、持ち運びや対応ベビーカーとの連携を重視し、その範囲を超えた後のシートも考えて選ぶ候補です。
Joie Joie ベビーシート アイ・スナグ 2(レイブン) 38634 を探す
| 比較項目 | エメラルド360プロ | アイ・スナグ 2(レイブン/38634) |
|---|---|---|
| 対象身長 | 40〜150cm | 40〜75cm |
| 重量 | 15.58kg | 本体3.3kg |
| 幅 | 43cm | 44cm |
| 奥行き・高さ | 後ろ向き:奥行70.5〜71.5×高さ49〜54cm/前向き:奥行58〜63×高さ56.5〜82cm | チェア:奥行70×高さ52cm/ロッキング:奥行71×高さ52cm/キャリー:奥行66×高さ56.5cm |
| ベースとの関係 | ベースメント一体型 | 対応ベースへ取り付けて使用可能 |
| 主な比較ポイント | 長期使用、回転、チャイルドモード時のスライド | 持ち運び、対応ベビーカーとのトラベルシステム |
表の寸法は、それぞれ公式に記載された状態の値です。アイ・スナグ 2のキャリーポジションの寸法を、ベースと組み合わせた車載時の必要空間として扱うことはできません。また、幅の数値だけから2台の回転可否や中央の大人の席を判断することもできないため、候補を絞る目安として使ってください。
アイ・スナグ 2(レイブン)の公式ページには対応ベースが示されており、別売の回転対応ベースと組み合わせると90度回転する説明もあります。持ち運べるタイプと回転機能は、必ずしも二者択一ではありません。ただし、本体価格だけでその構成がそろうわけではない点に注意しましょう。
品番と対応品はカトージ公式製品ページで照合できます。
費用は2台分と別売品・買い替えまで。購入前に実車で試す

2026年9月18日確認時点で、エメラルド360プロの公式掲載価格は1台79,200円(税込)、アイ・スナグ 2(レイブン)のメーカー希望小売価格は1台29,480円(税込)です。同じ製品を2台そろえ、割引を適用しない単純計算では、それぞれ158,400円と58,960円になります。
実際の購入額ではなく、本体2台分の比較です。
この差だけで総費用の安さを決めることはできません。エメラルド360プロはベースメント一体型で身長150cmまで対応。一方、アイ・スナグ 2は使用範囲が限られ、選ぶ構成によって別売ベースや、その後に使うシートの費用も考える必要があります。
トラベルシステムを使う場合は、対応ベビーカーを含む構成全体で予算を見ましょう。
購入前の最終確認には実車での試着が役立ちます。マキシコシは、直営店に車で来店した場合の車への試着と、子どもの試乗を案内しています。双子で使う予定を伝え、2台での設置・操作を相談しましょう。カトージも、適合表で取り付け可否はわかっても使いやすさまではわからないため、寸法確認や試着を勧めています。
- 双子それぞれが、希望製品の身長・体重条件に合っているか
- 車種・年式・型式と、実際に使う2席の適合を確認したか
- 2台を取り付けたとき、回転や前席との関係に問題がないか
- 大人が隣に座る場合、シートベルトを正しく着用できるか
- 本体以外の必要品と、使用範囲を超えた後の買い替えを予算に入れたか
双子のチャイルドシート選びのまとめ
この記事のまとめです。
- 双子には1人1台を用意し、身長・体重の条件をそれぞれ確認する
- 乳児用は後部座席に取り付け、使用予定の席ごとに適合を調べる
- 軽自動車・コンパクトカーという分類や製品の幅だけで2台の設置可否を決めない
- 回転式は2台を取り付けた状態で、操作時の干渉まで確認する
- 2台の間に大人が座る場合は、すき間だけでなくシートベルトの正しい着用が必要
- 長期使用を重視するか、車外への持ち運びを重視するかで候補を絞る
- トラベルシステムは、ベビーカーとベビーシートの具体的な対応確認が前提
- エメラルド360プロは身長40〜150cmに対応し、固定方法は身長区分で異なる
- アイ・スナグ 2(レイブン)は身長40〜75cm・体重2.5kg以上13kg以下、本体3.3kg
- 2台分の本体価格に必要な別売品と買い替えを含め、実車での試着を経て選ぶ
参考にした情報
- 双子のチャイルドシートはどうする?多胎児のための選び方とタイプや設置方法まで解説!
- チャイルドシートのMAXI-COSI(マキシコシ)
- 正しいチャイルドシートの取り付け方 | JAF
- チャイルドシートのMAXI-COSI(マキシコシ)
- チャイルドシート適合車種の確認|カトージの商品をご愛用の方へ
- エメラルド360プロ | エアバギー公式オンラインストア[AIRBUGGY Official OnlineStore]
- 安全・安心のために|お子さまの安全|チャイルドシート | AQUA 2026.03~ 取扱説明書 | TOYOTA
- 「Joie ベビーシート アイ・スナグ 2(レイブン)」について|カトージの商品


