醤油は離乳食にいつから使える?7〜8か月頃からの目安と量・選び方

醤油は離乳食にいつから使える?7〜8か月頃からの目安と量・選び方

離乳食に醤油を使える時期は、生後7〜8か月頃から、ごく少量の風味づけにというのが自治体の案内です。生後5〜6か月頃の初期は調味料を使わず、素材やだしの味を生かします。7〜8か月以降も、そのままで食べられているなら、醤油を加える必要はありません。

「9か月からと聞いたけれど、もう使ってよいの?」「家にある醤油で大丈夫?」と迷うこともありますよね。まずは使い始める時期と離乳食の進み具合を分けて考え、その後に量と種類を確認しましょう。普通の醤油でも味付けは控えめに。減塩を選ぶ場合も、たくさん加えるのではなく、薄味を基本にします。

この記事のポイント
  • 生後7〜8か月頃から、ごく少量の風味づけ
  • 味付けなしで食べるなら、醤油の追加は不要
  • 減塩と薄口の違い、献立全体の塩分への配慮
  • 大豆・小麦アレルギーがある場合の医師への相談
目次

醤油は離乳食にいつから?月齢と使い始める量の目安

7〜8か月頃からごく少量が目安。必ず始める必要はありません

7〜8か月頃からごく少量が目安。必ず始める必要はありません

岡山市の離乳食の案内では、7〜8か月以降に、ごく少量の醤油・食塩・みそを使えるとしています。呉市も、離乳食中期の7〜8か月頃には醤油などを使えるようになると説明し、味付けは風味を添える程度にとどめるよう勧めています。醤油の味をしっかり付ける時期という意味ではありません。

一方、育児情報サイトのトモニテは、醤油の開始を離乳後期の9〜11か月頃と案内しています。開始時期の説明には違いがありますが、自治体には中期から使えるという案内があるため、「9か月未満は一律に使えない」とは言えません。中期から使う場合も、ごく少量という条件を外さずに考えましょう。

使える月齢になっても、味付けを始めなければならないわけではありません。八千代市は、7〜8か月以降も味付けなしで食べられるなら不要としています。素材やだしの味で食べている場合はそのまま続け、食べ進まなくなってきたときに、少し味を変える方法の一つとして醤油を考えてみてください。

初期・中期・後期・完了期では、味付けと食べやすさを分けて考えます

月齢は離乳食を進める目安です。醤油を使うかどうかだけでなく、赤ちゃんが食べ物を飲み込んだり、つぶしたりできているかも見ていきます。こども家庭庁が掲載する離乳食の資料も、発達に合わせて食べやすい形に変えることを基本にしています。

離乳食の段階醤油・味付けの考え方食べ物の形や硬さの目安
初期:生後5〜6か月頃調味料を使わず、素材やだしの味を生かすペースト状から始める
中期:生後7〜8か月頃必要に応じて、ごく少量の醤油で風味づけ。そのまま食べるなら不要指で簡単につぶせる豆腐くらい
後期:生後9〜11か月頃大人の食事から取り分ける場合も薄味に仕上げる歯茎でつぶせる、食べ頃のバナナくらい
完了期:生後12〜18か月頃引き続き薄味を基本にする肉団子くらいの硬さで、手づかみできるものも取り入れる

初期は、まず離乳食を口に取り込み、飲み込むことに慣れる段階です。中期には食品の種類を増やし、味や舌触りを経験していきます。月齢が進んだから醤油を濃くする、という進め方よりも、食材の種類や形を発達に合わせて変えていくことを大切にしましょう。

後期には食感の違いや手づかみ食べも取り入れ、完了期も薄味を続けます。醤油が使えることと、大人と同じ味付け・同じ硬さの料理を食べられることは別です。取り分けるときも、味の濃さと食べやすい大きさ、軟らかさをそれぞれ調整してください。

初めての量は、醤油の味をかすかに感じる程度

初めての量は、醤油の味をかすかに感じる程度

最初の目安は、調味料の味があるかないかを感じる程度のごく少量です。岡山市はこの程度から始めるよう案内しています。

大人が普段食べる醤油味に近づけようとせず、素材の味を残したまま、わずかに風味を添えると考えてください。

「何滴」と決めたくなりますが、普通の醤油と減塩醤油では塩分が異なります。ヤマサも使い方の例では両者の量を分けています。滴数だけを覚えるより、使う醤油の種類と、できあがった料理の味を合わせて見ることが大切です。最初はあんかけや汁物に少量を溶かす使い方が、ヤマサの案内でも紹介されています。

醤油の重さと、含まれる塩分の重さも別の値です。神戸市の食品例では、濃口醤油は小さじ1杯・6gに塩分0.9gを含むとされています。これは食品の塩分を説明する値で、赤ちゃんに小さじ1杯使うことを勧める目安ではありません。少量の調味料でも塩分を含む、と捉えるための参考です。

新しい食材を「ひとさじ量から試す」という離乳食の案内は、醤油を小さじ1杯与えるという意味ではありません。醤油は、料理へのごく少量の風味づけとして考えましょう。

初めて使うなら、だしやあんに溶かして味を均一に

醤油を使うときは、調理した食材をまず味付け前に味見してみましょう。ヤマサは、その状態で十分おいしければ、調味せずに食べさせる方法を勧めています。だしや食材の味が出ている料理に、仕上げだからと毎回醤油を加える必要はありません。

少し風味を足す場合は、だしやあんなどの液体に醤油を溶かします。ヤマサによると、液体に溶かす使い方は味を均一にできます。例えば、加熱した野菜とだし、ごく少量の醤油、片栗粉を合わせ、弱火で混ぜながらとろみを付けるあんかけ。醤油の味だけを強くするのではなく、だしと組み合わせる使い方です。

あんかけにする場合も、野菜の硬さは離乳食の段階に合わせます。中期なら指で簡単につぶせる豆腐くらい、後期なら歯茎でつぶせるバナナくらいが目安です。中期の資料には、とろみを付けることで口の中でまとめて飲み込みやすくなるという説明もあります。味付けと一緒に、食べやすい形になっているかを見てください。

離乳食の醤油はいつからどう選ぶ?塩分・取り分け・アレルギーの注意点

普通の醤油と減塩醤油は量を控えて。薄口は減塩とは違います

家にある普通の醤油を使う場合も、ごく少量の風味づけが基本です。ヤマサは通常の醤油と減塩醤油の両方を使い方の例に挙げ、減塩醤油も選択肢として紹介しています。「赤ちゃん専用」という表示だけで決めるより、まず醤油の種類と塩分を見てみましょう。

種類特徴離乳食で見るポイント
濃口醤油調理にも卓上にも幅広く使われる醤油少量で風味を添え、濃い味にしない
減塩醤油濃口醤油より食塩分を抑えたもの減塩でも薄味を基本にし、加える量に注意する
薄口醤油色が淡く、香りがおとなしい。一般に濃口より塩分は1割程度高め色の薄さを、塩分の少なさと考えない
だし醤油・昆布醤油醤油にかつお節や昆布などのだしを加えたもの調味料を加えていないだし汁と区別する

特に迷いやすいのが「薄口」です。キッコーマンの種類別の解説では、薄口醤油は濃口より塩分が1割程度高めと説明されています。料理の色を淡く仕上げる特徴があり、塩分を減らすための名称ではありません。離乳食を薄味にするため、という理由だけで薄口へ替える必要はありません。

減塩醤油は塩分を抑える選択肢ですが、濃く味付けしてよいという意味にはなりません。また、赤ちゃん用として選ぶ場合も、原材料に何が使われているかは別に見る必要があります。食物アレルギーと診断されている場合は、専用品や減塩という名称で使用できるかを決めず、医師の指示に合わせます。

醤油だけでなく、だしの素や食材に含まれる塩分も考えます

醤油だけでなく、だしの素や食材に含まれる塩分も考えます

だしを使っているから、必ず塩分の少ない料理になるとは限りません。八千代市は、市販のだしの素には塩分を含むものがあると案内しています。離乳食用に市販品を使う場合も、だしの原料だけでなく、塩分が含まれているかを見ることが必要です。醤油を加える前に、すでに味が付いていないかを確かめましょう。

同じく、だし醤油や昆布醤油は「だし」だけではありません。キッコーマンは、醤油にだしを加えたものと説明しています。調味料を加えていないだし汁の代わりに、同じ感覚で使わないようにしましょう。醤油を使っていないつもりでも、別の調味料から塩味が加わっていることがあります。

一食の組み合わせにも目を向けます。ヤマサは、塩味のある調味料を重ねて使わず、献立を工夫するよう勧めています。みそ汁に、醤油を使ったあんかけのおかずを合わせるような場合です。一品ごとの醤油が少量でも、それぞれに味を付ける必要があるかを考えてみてください。

食材自体にも塩分があります。ヤマサは、一般的なうどんやそうめんには塩が含まれているため、調理中の汁に塩味が出ると説明しています。ただし、赤ちゃん用の塩を使わない麺は別です。麺や汁を味見し、素材の味で十分なら、さらに醤油を足さずに仕上げましょう。

大人の料理から取り分けるなら、味付け前を基本に

毎回、赤ちゃんだけ別の料理を作るのは大変ですよね。呉市は、離乳食に慣れて1日2回食に進む頃には、家族の食事から取り分けられると案内しています。調味する前のものや薄味のものを利用する方法です。醤油を使う料理でも、家族の分を仕上げる前に取り分けることを考えてみましょう。

  1. 大人のメニューから、赤ちゃんが食べられる食材を選びます
  2. 煮込み料理などは、味を付ける前に赤ちゃんの分を取り分けます
  3. 食べやすい大きさに切り、離乳食の段階に合う軟らかさにします
  4. 必要な場合だけ、薄く味を付けて仕上げます

9〜11か月頃の取り分けについて、八千代市は大人の2分の1〜3分の1くらいの味付けを目安にしています。ただし、これは香辛料や化学調味料を除いた案内です。大人用の料理をすべてその割合で使えるという意味ではなく、食べられないものを除き、軟らかく煮て薄味にすることが基本になります。

できあがったみそ汁やすまし汁については、八千代市は具を細かくし、汁に湯を加えて薄める方法も紹介しています。煮物は味付け前に取り分け、汁物はできあがったものを調整するなど、料理に合わせた方法があります。どちらの場合も、その後に醤油を追加するかは、薄味に仕上がっているかを見て判断してください。

家族の料理も薄味を意識すると、赤ちゃんの食事だけを特別に濃さ調整する負担を減らせます。岡山市は、薄味を赤ちゃんだけでなく家族全員の習慣にすることを勧めています。取り分けた後も、赤ちゃんの分の硬さや大きさは別に整えましょう。

大豆・小麦アレルギーがある場合は、醤油の使用を医師に相談

大豆・小麦アレルギーがある場合は、醤油の使用を医師に相談

一般的な醤油には、大豆や小麦が原材料として使われています。大豆・小麦の食物アレルギーと診断されている場合は、醤油を使えるかどうかも医師に相談してください。少量だから問題ない、加熱するから使える、と家庭だけで判断せず、食事に関する指示に合わせます。

小麦が表示されている醤油を、必ず使えないと決めることもできません。環境再生保全機構の解説では、小麦の主要なアレルゲンは発酵で分解され、醤油で症状を起こすことはまれとされています。同時に、使用について医師に相談するよう案内しています。

これは小麦についての説明であり、大豆アレルギーにもそのまま当てはめられるものではありません。

離乳食で新しい食材を試すときは、少量から反応を見ながら進めます。食後に皮膚の赤み、じんましん、かゆみ、呼吸時のゼーゼーなど、食物アレルギーを疑う症状が出た場合は、医師の指示を仰ぎましょう。何をどれくらい食べ、何分後にどんな症状が出たかを、母子健康手帳などに記録しておくと診察に役立ちます。

じんましん、腹痛や嘔吐、息苦しさなど、複数の症状が急激に現れる場合は、アナフィラキシーが疑われます。こども家庭庁の母子健康手帳情報支援サイトは、このような症状がある場合、すぐに救急車で医療機関を受診するよう案内しています。

アレルギーが心配だからと、自己判断で幅広い食品を長く除くことも避けましょう。母子健康手帳情報支援サイトは、離乳食や特定の食物の開始を遅らせても、食物アレルギー予防に効果があるという根拠はないとしています。

醤油の月齢・塩分の考え方と、アレルギーへの対応は分けて考え、診断されている場合や症状がある場合は医師の判断に基づいて進めてください。

醤油は離乳食にいつから使える?時期と注意点のまとめ

この記事のまとめです。

  • 自治体の案内では、醤油は生後7〜8か月頃からごく少量の風味づけに使えます
  • 生後5〜6か月頃の初期は調味料を使わず、素材やだしの味を生かします
  • 7〜8か月以降も、味付けなしで食べられているなら醤油を加える必要はありません
  • 初めての量は醤油の味をかすかに感じる程度。食材を試す「ひとさじ量」を醤油の量に当てはめません
  • 使う場合は、だしやあんに少量を溶かす方法があります。食材の硬さも離乳食の段階に合わせます
  • 普通の醤油も減塩醤油も、薄味が基本。薄口醤油は塩分が少ないという意味ではありません
  • 市販のだしの素や麺にも塩分を含むものがあります。醤油を足す前に、すでに付いている味を見ます
  • 一食の中で塩味のある調味料を重ねず、献立の組み合わせも考えます
  • 煮込み料理は味付け前に取り分け、赤ちゃんが食べられる食材・大きさ・軟らかさに整えます
  • 大豆・小麦アレルギーがある場合は医師に相談。小麦は発酵で分解されるという説明だけで、個別の使用可否を決めません
  • 食後にアレルギーを疑う症状があれば医師の指示を仰ぎ、複数の症状が急激に出る場合はすぐに救急車で受診します
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この記事を書いた人

0歳児を育てながらベビー用品を調べ倒しているベビミです。「買ってから後悔しない」ための選び方・比較を、公式情報と実際の声をもとにまとめています。

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